帽子
帽子
出掛ける時は帽子をかぶる。足に靴を履くように、頭に帽子をかぶるのだ。幼少時より、家人から帽子をかぶりなさいとよく言われていたとおり、帽子はいつも傍らにあって、そして私は帽子が好きなのだった。
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猫子さんたちも帽子をかぶっている。彼女たちの帽子には意味があった。最初はその意味を知らなかったけど。ピカの帽子が飛んで無くなってみたら、それがなんであるか、はっきりしたのだ。ピカの帽子探しが進むうちに、大帽子が登場した。大帽子は釣り上げないと姿を現さない神秘の大師だった。大師は大きな口をしていて歌を歌う。その音の現れが猫子さんたちの帽子であった。
歌とは音、つまり波動で、波動とはこの世に物質を有らしめる振動だ。神秘的なモノオトを聞くための変調器が猫子さんたちの帽子だった。というわけで「黙劇・帽子釣」完成しました。
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猫子さんたち、最初は絵葉書のイラストでした。絵葉書を並べて陳列するとき、見栄えを考えて描いていたら、コマ送りのように連続した動きを描くようになりました。なのでGIFアニメになったのは、必然だなぁと思います。絵葉書のイラストでは大帽子の歌を、空を流れる五線紙に帽子のかたちの音符で描きました。それが今回の帽子釣の原案になっています。
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ちなみに「帽子が飛んでハットする」のフレーズは、私が中学生だった時、英語の先生から教わったのデシタ。まったく何を学んだのやら・・・。
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