前背の顔

          Blog いんぱるぱぶれ

前世の顔

前世の顔

前世の顔

前世の顔 前世の顔

前世の顔が透けて見える。山手線のホームで電車を待っていた時だった。あの雑雑たる人々が行き交う中で、ハッとした。2~3歳くらいの女の子がしゃがで、こちらを見ている。あまりに無遠慮な凝視、その瞬間、わが目を疑った。どう見てもその子、中年女性の顔をしている。どうして、幼児なのに? ははぁ、前世の顔が透けているんだと、直観した。しゃがんだ子の周りには空間ができて、視線を遮るものがないので、お互いまじまじと見つめ合ってしまった。この女性と私、前世でどんな関りがあったのだろう?

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

その場がどういう風にお開きになったのか、忘れてしまったけれど、この世に転生してきて間もない子供には、前世が透けて見えることもあるんだなぁと、印象に残る出来事だった。その後も何度か、そういう顔に出会ったので、そういうものなんだと、思うようになった。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

ある時、新聞をめくっていてハッとした。ブランコに座っている2~3歳の女の子と、並んで立っている弟。幼いふたつの顔が並んで笑っているんだけど、どう見ても普通じゃない。怨霊の顔にしか見えないのだ。ギョッとして記事を読んだら、若い母親のネグレクト事件だった。担当刑事の言葉が胸に刺さった「30年この仕事をしているが、最悪の現場だった」と。その子たちはマンションの部屋に3か月閉じ込められて、餓死していたのだ。二人とも、殺されるために生まれて来たんだ。殺されるほどの何をしたのだろう? 前世でいったい何があったのか? 母親は風俗嬢だったというから、人間の中にある獣欲、そこから抜け出せない何が彼らを留めているのか? 私には知る由もなかった。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

前世の顔 2~3歳という年齢は、前世からの因縁を祓う時期なのかも知れない。因縁を祓う・・・これは一生かけての大仕事、命をかけてやり遂げることなのかも知れない。だから七五三を祝うのか? 人が三歳、五歳、七歳になったとき、危機を無事に乗り越えられるように、神仏の前に詣でる習わしになったのか?

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

自分は2歳の時、こんな現世にいたくないと絶望していた。それは生まれた家庭環境のせいだと、長いこと思っていたけれど、もしかして我が家の、家系的な因縁を祓うためだったのではないかと、最近、考えるようになった。因縁は自分だけの問題ではない。直系の親族や先祖の問題を含んでいるのだ。因縁が解消される道を辿るべく、人は血族に生まれる。これが本筋なのではないか?

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

私は自分と家族の前世について知っている。知るべき必要があったので、知らされたというべきだろう。そこから私が学んだのは、自分が血筋というものに、囚われないで生きる、生きていいのだと、理解することだった。囚われなく生きることが、親族や先祖たちの因縁解消にもつながる、ということではなかったか?

何が根拠かと言えば、家族や親族のことで恨む気持ちが消えたから。絶望や鬱、心の中から負の要素が消えて、私は体調不良から解放されている。病気じゃないのに頭が痛い、身体が重い、憂鬱な気分・・・それは心の中の負のエネルギー、目に見えないところの原因。全てにおいて心のレベル、想念、エネルギー体などと言われるところで、何かがあるのだと考える。そういう視点から物事を見る。あの世で修業を続けている先祖たちも、その線を行っているはずだ。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

前世の顔

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

人は転生を繰り返す。今生で私はどこまで、何を学べるだろう?

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

関連記事一覧

  1. 眠り童子
  2. ガブリエルの歌
  3. 歩き回る植物
  4. ご先祖たち
  5. Ma Mort
  6. ヒエラルキー

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2021年8月

アーカイブ

最近の記事

  1. 卵の中

    2025.01.2

    卵の中
  2. 白色光

    2024.12.22

    来ませ救い主
  3. 癒しがおこr時
  4. 恋人たちの脚
Banner

歩き回る植物

PAGE TOP