メビウス運動
メビウス運動
歩いたりすると骨盤は、メビウスの動きをしていると教わったのは、仙骨の調整を始めた頃だった。女性と男性では回転方向が逆であると、S先生から伺った。S先生は仙骨マシーンと称して、腰かけると座面が∞の動きをする健康器具を開発しておられた。S先生のオフィスで治療を受けていた頃は、受付を済ますと、治療の前に仙骨マシーンに腰かけて、∞の動きでゆらゆらと揺れていたものだった。
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だから南先生のご本の中で、コンシス流の体操として、メビウスの動きで骨盤をゆらゆらさせる運動について読んだとき、ああ、あの仙骨マシーンの動きねと早合点した。そう、私の理解はそこで止まっていたのだ。
ところが、やってみたら全く違っていた! 南先生が器具に頼らないと、おっしゃる意味がよく解った。自分で動いてみると、これは運動のみならず、瞑想でもあったのだ。仙骨を意思気してメビウス状に揺れていると、いろんな想いが浮かんでくる。それを空を流れる雲を見るように流していく(ヴィッパサナー瞑想)に近い感じになってくる。ゆらゆらしていると、昔の思い出が浮かんでくる。こんなこと、まだ覚えてたんだ? というような子供頃に言ったこと、言われたこと、だいたい嫌なことだったりするので、自分でも驚いてしまう。
揺れていると、想念だけではなくて、身体のひきつっているところにも気が付く。まず左仙腸関節の詰まりが、左足の土踏まずの攣りと関係していたことを発見した。また、右大腿部の不調(5歳の時にマルク注射を受けた→骨髄の血液を採るために太い針を深く刺すので骨が傷つく→成長期、脚の骨が伸びるとき、脚全体がだるくなり微熱が出た→少し前まで、大腿部に痛みが出て脚が動かなくなったりした…これは改善作用だった)の修復についても意思気した。「過去に受けた損傷も波動修正療法で修復できる」と実感している。
メビウスの動きは、ひねりが入っていることで、2次元から3次元、さらにもっと霊妙な次元へと意識を導く運動なんじゃないか? 目をつぶってメビウスのゆらゆらに身をまかせていると、頭が空っぽになる。だいたいつまらないことばかり考えているので、空っぽになるというのは、目を覚ましていながら潜在意識と関われる貴重な体験だ。というわけで、このところ熱心に、メビウス運動に取り組んでいる。
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本当はもっとゆっくりゆれている
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