本能とセクシュアリティー
本能とセクシュアリティー
20年の自殺みたいだった介護人生のあと、虚脱状態が3年間ほどありました。なんとかマヒした自分を取り戻そうと、再び描くことに向かいました。ペンを握ると吐き気がしたりしてひどかったです。最初に描いたのは、薔薇の中から薔薇が咲く動画でしたが、描くことが、あまりにも、しどろもどろなので、自分でも驚きました。
それでもベルギー象徴派とファンアートという大好きだったものを頼りに、目標とお手本が定まると、どうやらスイッチが入りました。もともと自分が得意としていた画題は美女でした。タブローを売っていた頃、さらさらと楽しく描いて、よく売れたのは若い女性のヌードで、ここには追求すべきものがあったので「見つめあう恋人たち Staring Lovers」のシリーズは自然の成り行きでした。
放心状態、心の無感覚、虚脱状態。こんな自分の目を覚まさせるには、生存本能とかセクシュアリティーとかいわれるエネルギーの活性化が必要でした。自分にとって、それは恋人たちを描くことだったのです。思い浮かぶままに次々描いていると、やる気が戻ってきました。
それから10年苦しんだビランについて書くこと。画文が心の食事となって、私は元気になって行きました。仙骨の調整、遠隔治療を受けるようになってから、さらに活性化されました。
駆け抜けた日々を振り返るように、動画を作りました。弱っていた自分を助け起こすための起爆剤だったので、やはり日常的にみると、セクシャルパワーが過剰です。それゆえYouTubeから削除されたので、私家版としてひっそりと、ここへ置きます。
◆ Staring Loversの集大成 ◆
Olivier Messiaen:Vision de Amen Amen du Desir
Performance:Klavierduo Greis&Pohl
℗©2008 Bella Musica
このごろやっと、アタシ生きているんだ。楽しくしていてもいいんだと、思えるようになりました。自分を殺して生きるのが、美徳のように言われますが、自分も活かして人にもイイのが、本当なんじゃないか?そして作品作りは楽しいですが、楽とは違うんだと、気が付きました。
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